小説むすび | ミカイールの階梯(下)

ミカイールの階梯(下)

ミカイールの階梯(下)

著者

仁木稔

出版社

早川書房

発売日

2009年5月25日 発売

中央アジア共和国イリ軍管区の保護下にあるフェレシュテは、精鋭部隊の少女リューダの護衛の下、辺境のクルジャから北部の町へ移送されることになった。だが道中の2人を、マフディ教団の実権を奪取したレズヴァーンと配下の殺戮機械パリーサが襲撃、フェレシュテは連れ去られ、リューダは瀕死の重傷を負う。そんなリューダを救ったのは、西方から侵入してきた騎馬民族カザークの首領ゼキであった。教団の女信徒たちを自爆テロリストに仕立て上げ、共和国との永続的な準戦時体制を維持しようとするレズヴァーンに対し、イリ軍管区司令官ユスフはゼキとの同盟を締結、共和国からの独立を画策していた。古えの知性機械ミカイールに一度だけアクセスできる“階梯”たるフェレシュテをめぐり、複雑にからみあう各陣営の思惑は、中央アジアを大いなる動乱へと導いていく…『グアルディア』を凌駕する近未来の英雄叙事詩ついに完結。

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