小説むすび | 時ありて

時ありて

時ありて

古書ディーラーのエメット・リーが、閉店する書店の在庫の山から偶然手にした詩集『時ありて』。凝った造本の古ぼけた詩集には、一枚の手紙が挟まれ、エジプトで書かれたと思われるその手紙には、第二次大戦下を生きた二人の男、トムとベンの人生の破片が刻まれていた。エメットはその手紙に隠された謎を追ううちに、二人の男の人生の迷宮を彷徨うことになる。英国SF界きっての技巧派として知られるマクドナルドが、歴史の襞に取り込まれた男たちの人生を綴った傑作。

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