小説むすび | 地球の果ての温室で

地球の果ての温室で

地球の果ての温室で

ダストという毒物の蔓延により動植物が死に絶える大厄災から、ようやく復興を遂げて六十年。生態学者のアヨンは、謎の蔓草モスバナの異常繁殖を調査しているとき、その地で青い光が見えたという噂に心惹かれた。アヨンはモスバナの秘密を知る者を探すうち、この世界を復興させたとされる女性の一人ナオミにたどり着く。彼女はアヨンに、自らの過去を語りだすー。それは、食料をめぐり殺し合う時代を生き抜いた幼い姉妹アマラとナオミの物語、そして、今や歴史に埋もれる謎の女性ジスとレイチェルの物語だった…。

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