小説むすび | となりのブラックガール

となりのブラックガール

となりのブラックガール

ニューヨークの名門出版社ワーグナー・ブックスで、編集アシスタントとして働く26歳の黒人女性ネラ。いつかは名作を送り出したいと夢見ているが、昇進は遠く、恵まれた白人ばかりの同僚の無神経さに苛立つ日々だったー隣の席に、職場で二人目の黒人女性、新人のヘイゼルがやってくるまでは。黒人女性としての自信と問題意識を持つヘイゼルとなら、手を取り合って出版界に蔓延する差別や偏見と闘っていけそうだった。しかし喜びもつかの間、トラブルが起きてネラの評価は下がる一方、うまく立ち回ったヘイゼルは上層部に目をかけられるようになる。落ち込むネラに追い打ちをかけたのは、「ワーグナーを去れ」と告げる手紙だった。誰が書いたのか?畏怖される編集長か、怒らせてしまった作家か、不満げな上司か。それとも、得体が知れないヘイゼルか?皮肉と風刺に満ちた、お仕事小説にしてスリラー。

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