月の光 現代中国SFアンソロジー
国家のエネルギー政策に携わる男は、ある晩、奇妙な電話を受ける。彼のことを詳しく知る電話の男は、人類と地球の絶望的な未来について語り、彼にそれを防ぐ処方箋を提示するが…。『三体』著者である劉慈欣の真骨頂たる表題作など、現代の北京でSNS産業のエリートのひとりとして生きる主人公の狂乱を描いた、『荒潮』著者の陳楸帆による「開光」、春節の帰省シーズンに突如消えた列車とその乗客の謎を追う、「折りたたみ北京」著者の〓景芳による「正月列車」など、14作家による現代最先端の中国SF16篇を収録。短篇小説の名手、ケン・リュウ編による綺羅星のごときアンソロジー第2弾。