あらゆる諜報機関から極秘データを盗み出して作られた、驚愕のコンピュータソフト。その争奪戦に巻き込まれた男の運命は?膨張するネット社会への恐怖と人の心の強さを問いかける、大沢在昌のサスペンス巨編。
妻に去られ職も失った64歳の尾津君男の元に、一本の電話がかかってきた。水川と名乗る青年は、恐るべき機能の故に秘されたソフトウェア「ヒミコ」の「鍵」が、尾津と佐藤かおるという女性に預けられたという。一笑に付した尾津だが、水川が謎の自殺を遂げたことで、かおるを捜すべく動きだす。ヒミコを巡って対立する2つの組織の間で翻弄されながら、培った交渉術を武器に立ち上がるがー。一気読み必至、極限サスペンス! 2018/08/24 発売