「闇は我が褥、地獄の獄卒は我が同胞よ」琵琶と共に山中を彷徨う女。その腰にある瓢の酒に目をつけた道満は…。
稀代の陰陽師・晴明と心優しき笛の名手・博雅が活躍する六百万部超の人気時代小説第14弾。今回は、晴明のライバルにして、シリーズ登場人物で人気第三位でもあり、酒をこよなく愛する播磨の蘆屋道満が大活躍。彼を主人公にした三本の短編が登場。通常のシリーズとは、ちと違う平安の幽玄とあわれの世界に読者を誘います。 2017/06/08 発売