荒野をさまよう男ひとり。心に秘めたる悲願あり。「一文字の輩」の末裔、乱こと条四郎。高札掲出の罪人を捕らえて稼ぐ、勧賞金目当ての流浪の侍に身をやつし、戦国末に必殺の腕をみがく。
時代は戦国。一匹の痩せ馬に乗り、斑鳩をゆく一人の男がいた。渡辺条四郎、メリケンでいえば賞金稼ぎ、本邦では勧賞目当ての素浪人のていである。諸国を旅しながら、高札にかかげられた勧文に記された手配書に従って、下手人を捕え金品を得ることで糊口をしのぐ。しかし本当は仇討の大望が…。 2018/02/09 発売