横浜1963
東京オリンピックの開催を翌年に控え、横浜は活気に満ちていた。そんな時、横浜港で若い女性の死体が発見される。死体にはネイビーナイフの刺し傷、爪の間には金髪が残っていた。立ちはだかる米軍の壁に事件は暗礁に乗り上げたが、神奈川県警外事課の若い警察官・ソニー沢田は単身、米海軍捜査局に乗り込んだ。日系三世の米軍SP・ショーン坂口は、ソニーの熱意に応え捜査協力を決意する。やがて明らかになってくる驚愕の真実。互いの人生に共感する二人は、犯人を追い詰めることができるのか。横浜生まれ横浜育ちの作家が放つ、郷愁の社会派ミステリー。