月の蝕が起こる夜、奇異なる兎が晴明を呼ぶー二本足で立ち、人の言葉を話す兎が探していたものとは。今宵も晴明と博雅が、平安の京の怪異の挑む。
半月ほど前に、藤原兼家が捕らえた兎は全身黒い毛で覆われていた。しかし、この兎、奇妙なことに日ごとに白い毛に変わり始め、その上人語を話し出したというのだ。「晴明を呼べ」と…。『嫦娥の瓶』など全9篇。晴明と博雅が活躍するシリーズも、遂に第15弾!もちろん蘆屋道満や琵琶法師・蝉丸も登場。 2019/06/06 発売