希望が死んだ夜に
神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生の冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたものの、「あんたたちにはわかんない」と動機は全く語らない。
なぜ、美少女ののぞみは殺されたのか。
二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がってくる。
希望の「希」という漢字が「ねが(う)」と読むことから名づけられた、ネガ。現在は、母親の映子と川崎市登戸のボロアパートに暮らしている。
母はあまり働かなくなり、生活保護も断られた。まわりに頼れる大人や友人がいないネガだったが、あるとき、運命的な出会いをした……。
「キョウカンカク」でメフィスト賞を受賞し、『葬式組曲』が本格ミステリ大賞候補や日本推理作家協会賞(短編部門)候補となった著者による、社会派青春ミステリ。
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希望が死んだ夜みたいに真っ暗なこの国でーー 面白い作家が、凄い作家になる瞬間がある。 本書を読んだとき、天祢涼は凄い作家になったと、感嘆した。 ーー細谷正充(文芸評論家) 彼女を死に至らしめたのは社会なのではないか? 社会派×青春×ミステリーの見事な融合。 本書に出合えてよかった。 ーーベル(文学 YouTuber) 神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたが、その動機は一切語らない。何故、のぞみは殺されたのか? 二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がってーー。現代社会が抱える闇を描いた、社会派青春ミステリー。 解説・細谷正充 2019/10/09 発売