愛のかたち
『愛のかたち』-「愛しているんだ。ただ今は、この愛に埋没したくない」化粧品会社のパリ駐在員、渚詩子は、フランスの監獄から少年を脱獄させたいという奇妙な弁護士、ダニエルと知り合う。この出逢いをきっかけに、恋愛に疎かった詩子は愛の不思議に身をゆだねる。『南の島から来た男』-「わたしは楽園向きの女ではないと思う」新聞社のパリ支社で働く藤堂華子は、モーリシャス島出身で一文無しの青年ドムと、パリの屋根裏部屋で暮らすようになる。しかし、ドムにはある秘密があった。華子は愛とジャーナリストの矜持の間で揺れる。