小説むすび | 跳ぶ男

跳ぶ男

跳ぶ男

出版社

文藝春秋

発売日

2019年1月12日 発売

藩の命運をかけ、少年は舞った。

荒涼たる土地に生まれた十五歳が、芸によって摑んだ一筋の光。

土地も金も水も米もない、ないない尽くしの藤戸藩に、道具役(能役者)の長男として生まれた屋島剛は、幼くして母を亡くし、嫡子としての居場処も失った。
以来、三つ齢上の友・岩船保の手を借りながら独修で能に励んできたが、保が切腹を命じられた。
さらに、藩主が急死し、剛が身代わりとして立てられることに、
そこには、保の言葉と、藩のある事情があったーー。

直木賞作家の新たなる代表作!

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