潮音 第二巻
幕末・維新の動乱を描く宮本文学初の大河歴史小説、いよいよ佳境へ!
時代は江戸幕府最末期の安政から元治年間。薬売りとして一本立ちした川上弥一は、京に拠点を移す。寺田屋事件、池田屋事件と血なまぐさい騒動が続く京で、弥一は旧知の薩摩藩士・園田矢之助らと呼応しながら、人の命を救うために戦乱の町を奔走するーー。
<日本各地を回った富山の薬売りの鋭い観察眼と時代認識を通して、黒船来航から王政復古を経て西南戦争にいたる平和と変革の時代を描く雄渾な文学作品>
--山内昌之氏(東京大学名誉教授)「週刊文春」2025年2月27日号の書評より
<「一身にして二生を経る」ほどの幕末維新の激動を乗り越えた日本人のたたずまいが巨匠の筆で活写されている。この小説は混沌の現代を生きる私たちの心の支えだ。>
--磯田道史氏(歴史学者・国際日本文化研究センター教授)
全四巻それぞれに違った著者直筆の「ことば」が入った初回配本限定特典「讀む藥」付。
第二十五章 大獄の始まり
第二十六章 お雪
第二十七章 桜田門外の変
第二十八章 目明しの町
第二十九章 飛脚屋の女房
第三十章 隠密御用
第三十一章 薩摩屋敷
第三十二章 騒乱前夜
第三十三章 せご屋
第三十四章 伏見寺田屋
第三十五章 血気
第三十六章 幕府の綻び
第三十七章 ふたたび京へ
第三十八章 偽者
第三十九章 雪の京
第四十章 刺客
第四十一章 馬関砲撃
第四十二章 薩英戦争
第四十三章 八月十八日の政変
第四十四章 池田屋事件
第四十五章 禁裏への道
第四十六章 大火
第四十七章 禁門の変
主要登場人物表
江戸時代の単位換算表・富山の薬売りの専門用語
関連小説
幕末・維新の激動に立ちむかった「富山の薬売り」たちの知恵と勇気。 宮本文学初の大河歴史小説、四ヵ月連続刊行! 幕末の越中富山に生まれた川上弥一は、藩を挙げての産業・売薬業に身を投じる。 やがて薩摩藩を担当する行商人となった弥一は、薬売りと薩摩藩をつなぐ「密約」に気づき始めるーー。黒船来航、幕府の危機を背景とした壮大な物語が、今はじまる。 <日本各地を回った富山の薬売りの鋭い観察眼と時代認識を通して、黒船来航から王政復古を経て西南戦争にいたる平和と変革の時代を描く雄渾な文学作品> --山内昌之氏(東京大学名誉教授)「週刊文春」2025年2月27日号の書評より <「一身にして二生を経る」ほどの幕末維新の激動を乗り越えた日本人のたたずまいが巨匠の筆で活写されている。この小説は混沌の現代を生きる私たちの心の支えだ。> --磯田道史氏(歴史学者・国際日本文化研究センター教授) 全四巻それぞれに違った著者直筆の「ことば」が入った初回配本限定特典「讀む藥」付。 第一章 密貿易 第二章 越中八尾 第三章 深山の民 第四章 高麗屋 第五章 薩摩仲間組 第六章 秘密 第七章 地球絵図 第八章 京への旅 第九章 新しい仲間 第十章 薩摩へ 第十一章 山あいの宿場 第十二章 荒治療 第十三章 大洋 第十四章 異国 第十五章 黒船 第十六章 せいさん 第十七章 天璋院篤姫 第十八章 安心していなさい 第十九章 初めての行商 第二十章 郷土 第二十一章 京での新生活 第二十二章 洛中洛外 第二十三章 攘夷論 第二十四章 大獄前 主要登場人物表 江戸時代の単位換算表・富山の薬売りの専門用語 2025/01/20 発売