昭和二十九年春、戦後の歌壇に彗星のようにデビューした天才歌人・中城ふみ子。しかし、彼女の両乳房はすでに癌に侵されていた。三十一歳で夭折した女流歌人の奔放な愛の遍歴とその死。
夭折した「乳房喪失」の美貌の歌人。その生と死 1954年、乳癌を病む自分を赤裸々に詠い、世に衝撃を与えた歌人・中城ふみ子。死にゆく肉体への恐怖におののきながら、恋に堕ち、性の深みに堕ちてゆく。短くも激しい生を描く力作。(解説/金沢 碧) 2010/11/25 発売