小説むすび | 山田さんの鈴虫

山田さんの鈴虫

山田さんの鈴虫

出版社

文藝春秋

発売日

2007年10月10日 発売

今日も私は、庭の木に括りつけたかごの牛脂をつつきに来る四十雀を部屋の中から眺めているーバラの花は例年のように蕾をつけ、鈴虫は「お帰りなさい」と夫婦を迎え、子や孫たちの便りがほほ笑みを運び込む。季節のめぐりのなかで変わらずに続く、老夫婦ふたりの静かで喜びに満ちた日々を描いた傑作長篇小説。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP