侍の翼
宍倉六左衛門は御家断絶で裏長屋の浪人暮し。労咳の妻も抱え人足仕事に精を出すも看病の甲斐なく妻は先立つ。かつては管槍の遣い手として島原の乱で活躍した六左衛門も既に還暦。天涯孤独となり、侍らしい最期を決意し、死に場所を求めて彷徨ううちに由比正雪の企てを知るが…。江戸勃興期の侍を描いた著者渾身のデビュー作。
宍倉六左衛門は御家断絶で裏長屋の浪人暮し。労咳の妻も抱え人足仕事に精を出すも看病の甲斐なく妻は先立つ。かつては管槍の遣い手として島原の乱で活躍した六左衛門も既に還暦。天涯孤独となり、侍らしい最期を決意し、死に場所を求めて彷徨ううちに由比正雪の企てを知るが…。江戸勃興期の侍を描いた著者渾身のデビュー作。