雪の香り
学生時代、冬の日に出会った恋人・雪乃。12年前に姿を消した彼女を、いま警察が追っている。新聞記者になった私は密かに調査を開始した。彼女は何をしたのか。なぜ姿を消したのか。京都の四季を背景に描かれる若き日の恋と、隠された秘密をめぐる現在の日々。『罪の声』の著者が贈る純愛ミステリーの傑作!
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2012年京都、新聞記者の風間恭平は、馴染みの刑事からある横領事件のメモ書きを見せられ、驚愕する。北瀬雪乃ーー十二年前、大学生だった風間のもとに転がり込み、ある日ふと姿を消した最愛の人の名が、そこに記されていたのだ。そしてその雪乃はその数カ月前、再び恭平のもとに戻っていた……。 2000年、二人の愛と笑いに満ちた日々と、2012年、事件の真相を追う恭平の視点が絡み合うように進む中、警察や事件関係者との虚々実々の駆け引きの中で明らかになる、哀しき真相とは?? 『盤上のアルファ』で鮮烈なデビューを飾ってから3年、著者が書き終えたくないほどの情熱を注いだ、感動必至の純愛ミステリーの誕生です。 2014/06/09 発売