蒲生邸事件 下
二・二六事件の当日、蒲生大将が自宅で拳銃自殺。だが、殺人の疑いも出てきた。戦争への色濃さを増す戒厳令下の東京にタイムスリップし、事件に巻き込まれた孝史はどう行動するのか。再び現代に戻って来られるのかー。大きな歴史の転換点に送り込まれた時、人には何が出来るのかを問う、著者会心の意欲作。
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蒲生邸事件蒲生邸事件
予備校受験のために上京した受験生・孝史は、二月二十六日未明、ホテル火災に見舞われた。間一髪で、時間旅行の能力を持つ男に救助されたが、そこはなんと昭和十一年。雪降りしきる帝都・東京では、いままさに二・二六事件が起きようとしていたー。大胆な着想で挑んだ著者会心の日本SF大賞受賞長篇。 2000/10/06 発売