劉邦 (四)
劉邦は「西楚覇王」となった項羽により、荒蕪の地である漢中の王に封じられる。新たに韓信を臣下に得た劉邦は、漢より関中・中原へと進軍し、楚軍との間で激しい戦いを繰り返す。幾度も窮地に陥る劉邦だったが、同盟者の協力により楚軍の糧道を断ち、項羽を追い詰めてゆく。漢王朝を作った劉邦を描く大河小説、ついに大団円!
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漢王朝を作った劉邦を雄渾に描く中国歴史長篇第一巻。秦始皇帝は、東南に自らを脅かす「天子の気」を観る。この「五彩の気」を持つ者こそ、一地方官吏に過ぎない劉邦その人であった。始皇帝陵建設の夫役へ向かう途上で職をなげうち山に籠った劉邦は、陳勝・呉広が叛乱を起こし戦雲が覆う中、秦の圧政打倒のため挙兵を決意する。 2018/07/10 発売
劉邦 (二)劉邦 (二)
劉邦軍の進撃と成長を描く第二巻! 劉邦には超人的な武威も徳もなかったにもかかわらず、項羽を倒して、天下を取った。 このふしぎさを合理のなかにすえなおせば、個の力ではなく、集団の力がそうさせたというしかない。 宮城谷昌光 農民の子に生まれ、五十歳手前まで平凡な一地方官吏に過ぎず、戦闘においても項羽におよばなかった劉邦が、なぜ漢王朝の初代皇帝になれたのか。「集団の力」に着目して、挙兵から皇帝即位までを描いた大河小説全四巻。 リーダーシップについて、人心掌握について、現代のビジネスパーソンにとっても、深い示唆に満ちた作品。 毎日芸術賞受賞作。 2018/07/10 発売