マチネの終わりに
平野啓一郎のロングセラー恋愛小説、ついに文庫化!
たった三度出会った人が、誰よりも深く愛した人だったーー
天才ギタリスト・蒔野聡史、国際ジャーナリスト・小峰洋子。
四十代という“人生の暗い森”を前に出会った二人の切なすぎる恋の行方を軸に
芸術と生活、父と娘、グローバリズム、生と死など、現代的テーマが重層的に描かれる。
最終ページを閉じるのが惜しい、至高の読書体験。
第2回渡辺淳一文学賞受賞作。
序
第一章 出会いの長い夜
第二章 静寂と喧噪
第三章 《ヴェニスに死す》症候群
第四章 再会
第五章 洋子の決断
第六章 消失点
第七章 愛という曲芸
第八章 真相
第九章 マチネの終わりに