小説むすび | 駿河遊侠伝(下)

駿河遊侠伝(下)

駿河遊侠伝(下)

出版社

徳間書店

発売日

1988年6月1日 発売

不倶載天の敵黒駒の勝蔵が縄張を捨てた。子分を率いて京へ上り、公卿侍になったという。幕末の激流は遊侠の世界をも洗い始めた。だが次郎長は、愚直なまでに変わらない。かせぎ場の少ない次郎長の台所は火の車、喧嘩を構える毎に借金がかさんだ。世は明治となり、官軍の命で海道の取締りにあたるがやがて辞退、晩年は訪れる旅人を門口に待ちこがれる日々だったという。次郎長実録一代記完結篇。

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