小説むすび | 藤原定家愁艶

藤原定家愁艶

藤原定家愁艶

出版社

徳間書店

発売日

1989年12月1日 発売

「紅旗征戎吾が事に非ず」-栄耀栄華を極めた平氏は西海の藻屑と消え、鎌倉武家権力に席捲される朝廷・公家社会。巷は餓死者の屍臭に包まれ、野盗は貴顕の邸をも襲い、大地震と大火は末法の到来を教えていた。だがひたすらに現世の争乱に背を向け、和歌の架ける世界を追い続けた定家。後鳥羽院との確執、式子内親王への慕情を軸に。中世の歌世界に巨星として輝く、その八十年の生涯を描きつくす歴史大作。

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