陰謀
ニュージャージー・マフィアとその仲間たちが1970年代から20年以上の歳月をかけてきた、ある壮大な陰謀。それは自分たちが牛耳れる人間を大統領にして組織暴力の取締法をつぶし、FBIを骨抜きにしようという計画だった。彼らは莫大な資金を使ってテレビ・ネットワークを買収。無名の州知事を抱き込んで、立候補させる。何も知らずに選挙ドキュメンタリーの製作に加わったプロデューサーのライアン・ボルトは、ホワイトハウス乗っ取りを阻止すべく、マフィアに闘いを挑む-。
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風薫る初夏のパリ。今ここで核軍縮を目ざす東西五大国サミットが開かれようとしていた。続々と到着する各国代表団、そして報道陣。その中に四人の男女の姿があった。ケネディ暗殺は東側の陰謀と確信する元花形記者ドイル。無能の烙印を押されたアーンショウ前大統領。スキャンダルで国を追われたダンサー、メドラ。機密漏洩の疑いで職を解かれた元軍縮専門家ブレナン。地位も名誉も失った彼らは、再起を賭けてパリに集まったのだ。だが、そこで待ち受けていたのは、世界平和を脅かす恐るべき陰謀だった!圧倒的迫力で描く超大型国際謀略小説。 1988/11/01 発売
ソビエトの外交官ロストフは、ブレナンの潔白を証明できる人物だった。元記者ドイルの協力を得て、ロストフに接近を謀るブレナンは、偶然ジョー・ピートと名乗るアメリカ青年に出会う。ピートは、かつてソビエト政府当局と問題を起こしたことがあった。その彼がなぜ、パリにいるのか?国交断絶状態にあるはずのソビエトと中国が接近中との情報を得たブレナンは、メドラの友人を介してピートの正体を暴こうとするが…。当代屈指のストーリーテラーが、サミットをめぐる多彩な人間模様と、その陰で秘かに進行する戦慄の計画を描く画期的大作。 1988/11/01 発売