小説むすび | セカンド・エンジェル

セカンド・エンジェル

セカンド・エンジェル

物語は2069年。人類の8割はP2という殺人ウイルスに侵され、迫りくる死の恐怖に脅えていた。唯一の治療法は健常な血液との総交換のみ。健康体の人々は特別地区〈ゾーン〉の中に自らを隔離し、いまや黄金より貴重なものとなった血液を、厳重警備の銀行に保管していた。そうした防犯警備の天才的設計者デーナ・ダラスは、幼い一人娘キャロが重病を患ったのをきっかけに、治安上の危険分子と見なされる。命を狙われる彼はさまざまな能力をもつ仲間を集めて、復讐と自らの生存を賭けた大勝負に出る。それは、量子コンピュータが一元管理する超堅牢な月の血液銀行を強奪することだった。ダラスたち一行は月へ飛ぶが、彼らを待っていたのは、想像を絶する、神の計画にも似た罠だった-。

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