悪党紳士のマイ・フェア・レディ
「きみをレディにしてみせよう。
ぼくは難題に挑むのが好きなんだ」
19歳のノエルは親兄弟を一度に亡くして悲嘆に暮れていたが、
若い親戚のところに居候させてもらうことになった。
家賃の代わりに家事や仕事を手伝う生活にも慣れ始めたころ、
親戚の義兄で洗練された富豪弁護士のジャレッドがNYから戻ってきた。
ノエルより17歳年上の彼はこの家の主で、冷血漢との評判どおり、
身内のお情けにすがっていると揶揄して彼女につらく当たった。
だがあるとき、ノエルが上流階級のパーティへ行かないのが、
着るドレスがないうえに作法もダンスもわからないからと知り、
ジャレッドはじっくり彼女を観察すると、思惑ありげに言い放った!
「服は地味だしマナーもなっていない。だがきみには、可能性がある」
ダイアナ・パーマーの貴重なヒストリカル長編リバイバルである本書は、巻末に2つの特別付録が掲載された豪華本です! 付録は作家本人による2007年のショートエッセイと、2024年に行われた作家との10問10答となっていますので、ぜひお見逃しなく。
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何も持たない、何も知らない娘を、 一から理想のレディに育ててやろう。 19歳のノエルは親兄弟を一度に亡くして悲嘆に暮れていたが、 若い親戚の男性に誘われ、彼のところに居候させてもらうことになった。 家賃の代わりに家事や仕事を手伝う生活にも慣れ始めたころ、 親戚の義兄である弁護士ジャレッドがニューヨークから引き揚げてくる。 彼はこの家の主で、堅苦しい冷血漢との評判どおり、 遠い親戚のお情けにすがっていると揶揄して彼女につらく当たった。 だがあるとき、ノエルが上流階級のパーティへの誘いを断った理由が、 すてきなドレスがなく、礼儀作法も踊り方も知らないからだと知ると、 ジャレッドはためつすがめつ彼女を観察し、驚きの発言をした。 「きみをつくり替えることは、不可能ではない」 故郷で乳しぼりから床磨きまでこなしてきたノエルが、都会帰りのジャレッドにレディ教育を受けることに。洒落者の紳士然とした彼に、“悪党”と呼ばれた過去があることなど、彼女は知る由もなく……。北米ロマンス界の最重鎮D・パーマーの傑作長編! 2018/04/13 発売