富豪ゆえの束縛
シンデレラが恋した大富豪。
近づくほど、彼の心は遠くなり……。
ロンドン郊外にある大きな屋敷で庭の手入れをしているダニー。
主は家に高い塀を巡らせ、護衛と番犬に囲まれて暮らしており、
敷地内のコテージに住みこむダニーもいまだ姿を見たことがない。
ある夜、ダニーが芝刈り中に背後から突然、長身の男性が現れた。
荒削りで野性的な美しい顔ーーなんと、彼こそが屋敷の主ピアスだった!
傲慢そうで冷たいブルー・グレイの瞳をした彼は、
39歳にして大企業を率いる大富豪だが、どこか陰があり謎めいている。
そんな彼に魅了され、気づけばダニーは純潔を捧げていた。
ところが、ピアスが彼女に向けた言葉は、あまりにも冷酷なものだった。
「こんなふうに君と何度会っても、君とは結婚しないよ」
キャロル・モーティマーが1985年に書いた珠玉のシンデレラ・ストーリーをお届けします。「僕を愛してはいけないよ」そう忠告するヒーローに向かって、「もう愛してしまったわ」と堂々宣言する若きヒロインがとても清々しく、格好よくさえ感じられます!
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ダニーはロンドン郊外の大きな屋敷で庭師として働いている。 屋敷の主は家のまわりに高い石塀を巡らし、つねにボディガードに 囲まれて暮らしており、いまだ姿を見たことはない。 きっと人間不信の哀れなおじいさんに違いないわ。 ある夜、庭の芝を刈っていたダニーは背後からの声に驚いた。 振り向くと、若くハンサムな男性が睨みつけている。 彼こそがこの屋敷の主、ピアス・サザランドだった。 謎めいたピアスの魅力に惹かれ、ダニーは身も心も捧げるが、 彼の言葉は、あまりにも冷たいものだった。 「僕が君を愛することは決してない。期待するな」 1987年に刊行された、人気作家キャロル・モーティマーの意欲作です。謎めいた過去を持つ人間不信の大富豪を愛してしまった、貧しく無垢なヒロイン。彼の心は固く閉ざされたままで……。 2017/09/15 発売