「フトシ、なんかここ、アジアくさいと思わない?」「つーか、アジアじゃん」旅の終わりのあの感じを描いた、艶も傷もある、肌をなぞるような青春小説。
アジア放浪から半年ぶりに帰ってみると、変わらないはずの恋人は、別の男と暮らしていた…。なんとか僕は、旅先で知り合った女性の一軒家に転がり込む。だがそこは、行くあてのない人が一時的な共同生活をおくる、旅の途中のゲスト・ハウスのような場所だった。旅の終わりを探す、直木賞作家の青春小説。 2010/08/03 発売