小説むすび | 死者たち

死者たち

死者たち

歴史をさまよう死者たちの見る夢を描いた、現代ドイツ文学の到達点。1932年。ハリウッドに対抗して“映画の枢軸”を同盟しようと目論む甘粕正彦により、日独合作映画の制作が始動した。若き映画監督エミール・ネーゲリは、不穏な空気を濃くするベルリンから日本に送り込まれ、異国の地をカメラ越しに見つめる。映画に野望を託すふたりの男の欲望は、やがて国家と美の危うい結託に呑み込まれていくー。現代ドイツ文学最重要作家が描く、歴史幻惑小説。ヘルマン・ヘッセ賞、スイス書籍賞受賞。

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