パピヨン 下
「脱走できるか、それともくたばるか」-。悪名高き仏領ギアナ徒刑場で無期懲役囚となったパピヨン。度重なる挫折の末ついに悪魔島に送られた彼は、自由への飽くなき憧憬を胸に命を賭して荒海に身を投げた!燃え盛る不屈の精神が魂を揺さぶる、衝撃の自伝。全世界で大ベストセラーとなった脱獄冒険小説の金字塔。同名映画原作。
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パピヨン(上)パピヨン(上)
「被告を無期懲役の刑に処する」-無実の殺人罪を問われた25歳のやくざパピヨンは、このとき脱獄を心に誓った。脱獄して、自分を罪に落とし入れたやつらに復讐するのだ…。仏領ギアナの流刑地に送られたパピヨンは、寝ても覚めても脱走を考えた。その機会は意外に早くおとずれた。流刑地に来て37日目に、彼は仲間2人とともに、小さなカヌーで、自由を求めて海にのりだした…。 1988/09/01 発売
パピヨン(中)パピヨン(中)
11ヵ月にわたる逃亡生活はみじめにも終りを告げ、パピヨンはふたたび仏領ギアナの徒刑場に送られた。脱走罪による2年の重禁錮刑。孤島に設けられた、牢獄のなかのもう一つの牢獄、〈人食い牢〉と呼ばれ恐れられている苛酷な独房。パピヨンは耐え、2年後出所する。脱走への意欲はいささかも衰えていない。だが4ヵ月かかって準備した次の脱走計画は未遂に終り、またもや重禁錮監獄に…。 1988/09/01 発売
パピヨン(下)パピヨン(下)
パピヨン、35歳。度重なる挫折の後、かつてのドレフュスの流刑地、悪魔島に送られた彼は、9回目の脱走を試みる。ココ椰子の実をつめた袋に身を托して、海にとびこむのだ。7つ目ごとに押し寄せる大波が引いていくとき、この袋を沖合はるかまで運んでくれる。あとは潮と風まかせ。数日間の漂流で、大陸沿岸のどこかにたどりつけるだろう。一か八かの賭けに見えたが、彼には成算があった。 1988/09/01 発売