小説むすび | 背教のファラオ

背教のファラオ

背教のファラオ

元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の隊員だったベン・ホープは、フランスの片田舎で暮らしていたが、ある夜かかってきた一本の電話が、その静かな生活をたたきこわした。エジプト学者のモーガン・パクストンがカイロで惨殺され、父親のハリー・パクストン大佐が、その犯人を捜して欲しいと言ってきたのだ。昔、ベンはアフリカのゲリラ戦で大佐に命を救われていた。悩みながらも、息子の死に復讐を誓う男の願いを、無下にはねつけることはできなかった。殺人者を追跡するなかで、ベンは裏切りの連鎖に投げ込まれる。ナイルからスーダンの灼熱の砂漠まで、過酷なミッションは、どこまでも命がけの激突をせまった。傷だらけの探索の果て、洞窟の森閑とした空気の中で、それは静かにベンを待っていた。

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