カラマーゾフの兄弟(4)
11月初め。フョードル殺害犯として逮捕されたミーチャのまわりで、さまざまな人々が動きだす。アリョーシャと少年たちは病気の友だちを見舞い、イワンはスメルジャコフと会って事件の「真相」を究明しようとする。そして裁判で下された驚愕の判決。ロシアの民衆の真意とは何か。
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著 者 よ り 第 一 篇 ある一家族の歴史 第 一 フョードル・カラマーゾフ 第 二 厄 介 払 い 第 三 第二の妻とその子 第 四 三男アリョーシャ 第 五 長 老 第 二 篇 無作法な会合 第 一 到 着 第 二 老いたる道化 第 三 信心深い女の群 第 四 信仰薄き貴婦人 第 五 アーメン、アーメン 第 六 どうしてこんな男が生きてるんだ! 第 七 野心家の神学生 第 八 醜 事 件 第 三 淫蕩なる人々 第 一 下男部屋にて 第 二 リザヴェータ・スメルヂャーシチャヤ 第 三 熱烈なる心の懺悔──詩 第 四 熱烈なる心の懺悔──思い出 第 五 熱烈なる心の懺悔──『まっさかさま』 第 六 スメルヂャコフ 第 七 論 争 第 八 コニヤクを傾けつつ 第 九 淫蕩なる人々 第 十 二 人 の 女 第十一 ここにも亡びたる名誉 第 四 篇 破 裂 第 一 フェラポント 第 二 父のもとにて 第 三 かかり合い 第 四 ホフラコーヷの家にて 第 五 客間における『破裂』 第 六 小屋における『破裂』 第 七 清らかな外気の中で 1957/02/05 発売
第五篇 Pro et Contra 第一 誓い 第二 ギタアを持てるスメルヂャコフ 第三 兄弟の接近 第四 叛逆 第五 大審問官 第六 取り留めなき憂愁 第七 『賢い人とはちょっと話しても面白い』 第六篇 ロシアの僧侶 第一 ゾシマ長老とその客 第二 故大主教ゾシマ長老の生涯 (A) ゾシマ長老の年若き兄 (B) ゾシマ長老の生涯における聖書の意義 (C) 俗世にありしゾシマ長老の青年期に関する回想──決闘 (D) 謎の客 第三 ゾシマ長老の説話と教訓の中より (E) ロシアの僧侶とその可能なる意義について (F) 主従について 主従は精神上相互に兄弟たり得るか (G) 祈禱 愛 他界との接触 (H) 人は同胞の審判者たり得るか? 最後までの信仰 (I) 地獄 地獄の火 神秘的考察 第七篇 アリョーシャ 第一 腐屍の香 第二 こうした瞬間 第三 一本の葱 第四 ガリラヤのカナ 第八篇 ミ - チ ャ 第一 商人サムソノフ 第二 レガーヴイ 第三 金鉱 1957/02/25 発売
第 八 篇 ミ - チ ャ(承前) 第 四 闇 の 中 第 五 とっさの決心 第 六 おれが来たんだ 第 七 争う余地なき元の恋人 第 八 夢 幻 境 第 九 篇 予 審 第 一 官吏ペルホーチンの出世の緒 第 二 警 報 第 三 霊魂の彷徨 受難──一 第 四 受 難──二 第 五 受 難──三 第 六 袋 の 鼠 第 七 ミーチャの大秘密──一笑に附さる 第 八 証人の陳述『餓鬼』 第 九 ミーチャの護送 第 十 篇 少 年 の 群 第 一 コーリャ・クラソートキン 第 二 幼きもの 第 三 生 徒 達 第 四 ジューチカ 第 五 イリューシャの寝床の傍で 第 六 早 熟 第 七 イリューシャ 1957/03/05 発売
第十一篇 兄 イ ヷ ン 第 一 グルーシェンカの家で 第 二 病 め る 足 第 三 悪 魔 の 子 第 四 頌歌と秘密 第 五 あなたじゃない 第 六 スメルヂャコフとの最初の面談 第 七 二度目の訪問 第 八 三度目の、最後の面談 第 九 悪魔 イヷンの悪夢 第 十 『それはあいつがいったんだ!』 第十二篇 誤れる裁判 第 一 運命の日 第 二 危険なる証人 第 三 医学鑑定 一フントの胡桃 第 四 幸運の微笑 第 五 不意の椿事 第 六 検事の論告 性格論 第 七 犯罪の径路 第 八 スメルヂャコフ論 第 九 全速力の心理解剖 疾走せるトロイカ 論告の終結 第 十 弁護士の弁論 両刃の刀 第十一 金はなかった 強奪行為もなかった 第十二 それに殺人もなかった 第十三 思想の姦通者 第十四 百姓どもが我を通した 第十三篇 エピローグ 第 一 ミーチャ救済の計画 第 二 噓が真になった瞬間 第 三 イリューシャの埋葬 アリョーシャの別辞 1957/04/05 発売
ゾシマの言葉にしたがって、アリョーシャは父の家に出かける。父と長男ミーチャとの確執は、激しさを増していくようだ。イリューシャとの出会い、スネギリョフ大尉の家で目にしたものなど、アリョーシャの心はさまざまに揺れ動き、イワンの「大審問官」で究極の衝撃を受ける。 2006/11/20 発売
ゾシマの死に呆然とするアリョーシャ。しかし長老の遺体には、信じられない異変が起こる。いっぽう、第2巻で「消えて」いたミーチャは、そのころ自分の恥辱をそそぐための金策に走り回っていた。そして、ついに恐れていた事態が。父フョードルが殺された!犯人は誰なのか。 2007/02/20 発売
「エピローグ」では、主人公たちのその後が描かれる。彼らそれぞれに、どんな未来が待ち受けているのか…。訳者・亀山郁夫が渾身の力で描いた「ドストエフスキーの生涯」と「解題」は、この至高の名作を味わうための傑出したすばらしいガイド=指針となるにちがいない。 2007/07/20 発売