虚心
少ない降水量にもかかわらず、雨により埼玉県の黒部山で土砂崩れが発生した。一人が行方不明になるなか、瓦礫からは不法投棄された産業廃棄物が大量に発見される。県警は事件と判断、捜査一課の奈良健市も捜査に加わる。捜査本部は崩落発生地の所有者特定に着手。すると、意外な人物の名があがった。それは迷宮入りさせてしまった十六年前の殺人事件で、奈良が犯人だと確信し、逮捕直前まで迫った因縁の相手なのだが…。産廃の闇に消えた二つの命。遺族と向き合う刑事が執念の捜査で掴むのは真実?冤罪?警察小説のヒットメーカーが満を持して放つ、傑作ヒューマンミステリー!