小説むすび | 走れ!東京タワー

走れ!東京タワー

走れ!東京タワー

出版社

幻冬舎

発売日

2024年9月18日 発売

29歳。何を失ったのかもわからず、会社を辞めた。

18歳の老猫・すずこの家出をきっかけに、迷い多き男女が、走って、逃げて、追われて、追って。東京タワーに見守られ、それぞれの自分らしい生き方と、自分のいるべき場所をみつけていくーー。
第2の思春期世代の、疲れた心を軽やかにしてくれる物語。

【あらすじ】
就職して6年、広告代理店で残業とプレッシャーに疲れ切っていたさくらには、唯一自分を取り戻せる場所があった。芝公園にあるプリンセスホテルの2811号室。窓一面に広がる巨大な東京タワーを眺めながら、ここで七央(なお)さんのマッサージを受けるのだ。初めてこの部屋に足を踏み入れた日、さくらは東京タワーの堂々たる姿に自分が恥ずかしくなり、涙が止まらなかった。仕事を続けられたのは、何度もこの部屋の彼女(東京タワー)の前で悔し涙を流したからだ。7年目、ついに会社を辞めたさくらは、自分の未来に悩みつつもプリンスホテルでの時間を守っていた。そんなとき、七央が飼っている18歳の老猫すずこが行方不明に! 
焦る七央と失業中のさくら、さらにさくらの同級生の千夏(ちなつ)、舞(まい)。自分が一番大切にしているものはなんなんだろう? どうすれば自分らしく生きていけるのだろう? そんな悩みを抱えながら、彼らは全力で駆け回る。
プロローグ ご挨拶
第1幕 家出
第2幕 青い酒 -さくらの苦悩ー
エピソード1 アルプス
第3幕 シスタークララの占い -千夏の場合ー
エピソード2 老犬
第4幕 夏の嵐 -舞の事情ー
エピソード3 禊ぎ
第5幕 おおー!
エピローグ すずこの気持ち

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP