小説むすび | 尾張物語

尾張物語

尾張物語

著者

浅川洋

出版社

幻冬舎

発売日

2025年2月28日 発売

彼女への思いに重なるのは、松姫と織田信忠の”悲痛な愛”
歴史好きの茅根が単身赴任先でたどり着いたのは、「史跡探訪集いの会」。
そこで出会った案内員の白川律子とふれあうにつれ、互いの内心にまで踏み込むように。
そんな二人の曖昧な関係は、長い時間をかけて移り変わり、衝撃的な結末を迎えるーー。

松姫は、父・武田信玄と織田信長の同盟のために信長の嫡男・信忠と婚約を決められる。
政略結婚の二人だが文を交わして仲を深め、やがて結ばれるものと思っていた。
しかし、その夢は父たちの決裂によって無惨に砕かれた。
時代の荒波に呑まれながらそれでも互いを想い続け、10年越しに再び巡り合えるかと思った矢先、
本能寺の変によって二人は永遠に引き離されてしまうのだった。
「日本史のロミオとジュリエット」と呼ばれるこの二人の恋を慈しむ主人公は、自らの思慕にどう向き合うのか……。
第一章 再会
第二章 分岐点 
第三章 女友達 
第四章 新しい仲間 
第五章 秘めた激情
第六章 惜別

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