飾られた場面
近づくほど遠ざかっていく……、この愛は蜃気楼
甘く、切なく、スタイリッシュ……。
日本版ロマンスの名匠が長き沈黙を破り、
再び奏でる渾身のラグジュアリーロマンス。
まるでアクシデントのように始まった、美しき令嬢・薔子と、大企業の御曹司・脇坂の恋。
脇坂を諦めきれない女優・耀子。
学生時代から薔子を追い求めた須賀。
薔子に心惹かれる脇坂の弟・千春。
二人をとりまく人物たちの想いも交錯し複雑に絡んでいくーー。愛と誇りの行方を描くドラマティック・ロマンス。
第一章 見知らぬ人のままで
第二章 傷ついて
第三章 熱風
第四章 秋薫る
第五章 須賀・良子
第六章 兄・弟・そして薔子
第七章 春嵐
第八章 去りゆく人
第九章 再会・耀子
第十章 再会・薔子