タイムマシーン寿限無号
芸能プロダクションの人材を生かし、乗客の懐かしい過去を再現する「タイムマシーン思い出ツアー」。その企画を立案した57歳の涼平は、突然姿を消してしまったある女性への想いを学生時代に置いてきたままにしていた。「寿限無寿限無五劫の擦り切れ…」遡ること1983年。大学の劇団に入ったもののうだつが上がらずにいた涼平は、同期の由美子の強引な誘いをきっかけに落語の世界へ没入していき…。恋に落語に、夢中で駆け抜けた青春時代、それぞれが壁にあたりながら辿り着いた現在。令和から昭和へ、時をかける笑いと涙の物語。