平安末期は、戦争、疫病、飢饉、大地震、大火災が打ち続く時代だった。貴族の世から武者の世へ。崇徳院と後白河院、平清盛と源頼朝。これは、激動の時代を、ひたすら月と花の美しさを歌い上げ、風のように自由に生き抜いた一人の男の物語。