小説むすび | 星の降りてきた庭

星の降りてきた庭

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グレイシラは、かつての執事ミレットを頼って、男爵邸を訪れた。継母の強要する結婚を承諾したあと婚約者が、彼女の愛人だと知ったからだ。父親には告白できない理由の家出ゆえ隠れがには用心しなければならない。ミレットは、十二年ぶりに帰国した今の主人ダミアン卿と顔を合わせない約束でグレイシラをかくまう。彼は昔、年上のリンマス公爵夫人と駆け落ちした悪名高い人物だった。しかし、グレイシラが偶然出会ったダミアン卿は、詩人のような紳士である。二人は人目を忍び、森の中で奇妙な逢瀬を続けてゆくが…。

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