小説むすび | 愛の王冠

愛の王冠

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「スラヴォニア国王と結婚せよ」女王陛下の命令はあまりにも突然に、ジオーナの将来を決定するものだった。会ったこともない、しかも52歳の相手との政略結婚!猶予はたったの3週間だけだったが、見知らぬ国へ、何も知らないまま嫁ぐことは、ジオーナの自尊心が許さなかった。そこで、スラヴォニア語の勉強を始めるのだが、大使をはじめ、周囲はあまりいい顔をしない。一体、スラヴォニアで何が待っているのか?ジオーナの好奇心は募っていく。やがて、イギリスを旅立ったジオーナはスラヴォニア国内で反乱が起きていることを知る。先頭に立っているのは、前国王の息子で、“見えないひと”と呼ばれている男だった。

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