小説むすび | スペイン古城の一夜

スペイン古城の一夜

スペイン古城の一夜

「きみにそっくりだ」プラドー美術館に飾られた聖母マリアの絵を前にしてしかも、姉のヘルミオネが結婚を望んでいる相手のシルバーラ伯爵が口にした言葉はヴァレーダを不思議な気分にさせた…。娘の家庭教師として素性を偽り、スペイン訪問に同行してほしい-という姉のヘルミオネの頼みをききいれはしたものの、静かな田舎の暮らしとはまるで違うスペインの日々はヴァレーダには驚くことばかりだった。

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