小説むすび | 魔女と侯爵

魔女と侯爵

魔女と侯爵

19世紀。イングランド南東部では「魔女伝説」が広まっていた。ある日、アルドリッジ侯爵は、エセツクス州にある城に向かった。途中、スティープル村を通りかかると、村人たちが瀕死の女を囲み、虐待を加えている。女は魔女なので水責めにするところだという。見れば、端正な顔だちの若く、美しい娘だった。侯爵は、村人たちを非難し、そのまま彼女を城に、連れていった。侯爵の手厚い看護に彼女は次第に回復していくが、アイディラという名前以外、いっさいの記憶を失っていた。焦燥感にとらわれ、沈みがちな彼女を見かねた侯爵は、アイディラの謎を解こうと乗り出すのだが…。

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