小説むすび | 気まぐれな誘惑

気まぐれな誘惑

気まぐれな誘惑

25歳の美しい未亡人、ロイアル・バナーの船は、ブラジルに向かっていた。夫を亡くして間もない彼女だったが、自由への夢と希望に、胸はときめいていた。愛のない、みじめな結婚生活は終わったのだ。解放的な気持ちのまま、途中、リオの祭マルディ・グラーに行ったロイアルは、魅力的な男セバスチャンと、たちまち意気投合し、危険な誘惑と知りながらも、激しい抱擁に身をまかせてしまう。一夜かぎりのことと割り切ったつもりだったが、再びセバスチャンと顔を合わせることになろうとは。

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