小説むすび | 乱れた旋律(下)

乱れた旋律(下)

乱れた旋律(下)

リチャードは、30歳を過ぎていまだに自立できない-。偉大な母マリアの操り人形だった。障害を持つ自分の娘を愛することもできず、他の女との過ちをくりかえすリチャード。スーザンが恋に落ちたころの、思いやりとウィットに富んだ貴公子の姿は、もうどこにもなかった。リチャードとの暮しに疲れ、ずたずたになったスーザンは、ふと、もうひとつの愛に賭けてみようかと考える。穏やかで、誠実な愛に-。

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