小説むすび | 華麗なるロンドンの夜会

華麗なるロンドンの夜会

華麗なるロンドンの夜会

準男爵である父の死後、キルクレイグ家は、破産状態だった。ダビータは、義姉で女優のバイオレットを頼りに、スコットランドを出て、ロンドンに向かった。はじめて見るロンドンは、夢のようであり、その華やかさに、彼女は魅了されてしまった。ある夜、ダビータは、レストラン・ロマノで、パンジ侯爵と出会った。女泣かせの彼の噂を聞いていた彼女は、思いがけず、彼の、ハンサムで、威厳のある風格に見とれた。ところが、次第に心を許しはじめたダビータに、侯爵はいきなり、スコットランドへ帰るよう、いい放つのだった。

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