小説むすび | 青い瞳の共謀者

青い瞳の共謀者

青い瞳の共謀者

ウィンチンガム卿は、まさに崖っぷちに立っていた。無謀な賭けで十万ポンドという損失をこうむり、このままでは財産の全てを失うしかない。自暴自棄になったウィンチンガム卿は、不承不承ながら、かれの被後見人であるティナ・クルームの大胆な企てに同意してしまう。ティナは、社交界にデビューさせてくれれば、そこで「金持ちの夫」を見つけるし、その男から卿の借金を返済できるだけの「結婚支度金」も手に入れてみせる、というのだ。こうして共謀者になった二人には、この計画はたやすく成功するかのように見えたのだが…。

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