ガラスの顔
カーネギー賞候補作
名著『嘘の木』の著者が描く奇妙に歪んだ不思議な世界
生まれつき表情を持たず、≪面≫と呼ばれる
つくられた表情をまとう人々が暮らす地下世界で、
健気な少女が国をゆるがす陰謀に巻きこまれる。
地下都市カヴェルナの人々は表情をもたない。彼らは《面》と呼ばれる作られた表情を教わるのだ。そんなカヴェルナに住むチーズ造りの親方に拾われた少女はネヴァフェルと名づけられ、一瞬たりともじっとしていられない好奇心のかたまりのような少女に育つ。ある日親方のトンネルを抜け出た彼女は、カヴェルナ全体を揺るがす陰謀のただ中に放り込まれ……。『嘘の木』の著者が描く健気な少女の冒険ファンタジイ。カーネギー賞候補作。