小説むすび | ミラ-・メイズ(上)

ミラ-・メイズ(上)

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西暦2000年。従来の社会システムは破綻をきたし始めていた。政府の保護という名の束縛のために、人々は勤労意欲を失い、企業の非能率化がはなはだしかったのだ。そこに華々しく登場したのが護憲党である。すべてを各々の自主性にまかせ、政府は最小限度の干渉をするにとどめるという、この党の主張は、またたく間にアメリカ市民の心をつかみ、ついには既成政党を抑えて大統領を送り出すまでになった。おさまらないのは旧体制における権力者たちだ。このまま看過すれば、権力基盤が雲散霧消してしまうと恐れた彼らは、同じ悩みをかかえるソビエトと手を結び、新しい大統領を失脚させるための謀略戦を展開、大規模な陰謀が巡らされた。一歩間違えば世界の終末が訪れるような…。

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