小説むすび | メリディアン144

メリディアン144

メリディアン144

母を癌で亡くし、夫との生活が破綻したわたしは、この南の島へ逃げてきた。いまは島で教職を得、新しい恋人もでき、平穏な時を過ごしている。そんなある日、彼と海でダイビングしているさなか、突然、衝撃波が襲ってきた。男は死に、助かったわたしが海から上がると、世界は滅んでいた…過去も未来も消滅し、地獄と化した現在をさすらう一人の女。その濃密な生理と心理を通して、〈世界の終わりの日常〉を描く黙示録的現代文学。

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