傑作「黒い玉」で知られるベルギー幻想派の作家による、ひと味ちがう不気味な物語16編。なんともいえない後味を残す「黒い雌鶏」、そして「雌豚」等々…。気味の悪い話、奇妙な話、怖い話がお好きな方々にそっとお届けする傑作短編集。
霧深い夜、見知らぬ酒場で行われていたのは、雌豚を見に行く権利を賭けた奇妙なゲーム。それに勝ち、納屋に案内された男が見たものとはーー。悪夢のような一夜の体験を淡々と綴り、長く深い余韻を残す傑作「雌豚」、奇妙な味わいの掌編「青い蛇」など十六の不気味な物語を収録。『黒い玉』と対をなすベルギー幻想派による珠玉の短編集。 2007/05/12 発売